母のおとーさんノート・私のおとーさんメモ。

友人たちの中には、すでに親の介護を経験した人も、介護職についている人もいる。彼女らから話を聞くと、アルツハイマーは壮絶な認知症らしい。

認知症なんて他人事で、認知症がつい最近まで「痴呆」呼ばわりされていたことも忘れ、アルツと聞いてもピンと来なかった。。。

先日の通院の際、かかりつけ医で「長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)」が予告なしにいきなり始まった。こちらは脳内出血を恐れて出かけたのに、説明もなしに、いきなり。

おとーさんは10点しか取れなかった。86歳なのに66歳、5月なのに7月と答えた時は正直言葉を失った。。。それでも10点取れたのは計算問題で、パーフェクトだった。質問する側のかかりつけ医も後期高齢者で、質問の際に数字を何度も間違ったりしたぞ。

その長谷川式の考案者であり、国に「痴呆」という言葉を「認知症」に変更させた長谷川和夫さんという方の書いた「ボクはやっと認知症のことがわかった」を読んだ。

その後、母が付けているおとーさんノートをこっそりと読んだ。私よりも接触時間の長い母に「短くていいからおとーさん記録をつけてね」とお願いしたのが4日前、長谷川式で10点を取った日だった。しかし驚いたことに、記録は3か月ほど前から始まっていた! 母はおとーさんの変化に薄々気がついていたみたい。。。

おとーさんの認知症がわかってから、おかーさんはよく泣くようになった。

出来の悪い娘ですが、お二人を今こそ大切にしたいと思う次第です。