月刊おとーさん、2023年暮れ。

毎朝大量に落ちている柿の葉を履き集めるのがおとーさんの仕事。
今朝も雨が大降りの中でびしょ濡れになって日課を実行したらしい。
母と、これからは色々注意しないといけないね、と。

2023年11月7日

反省しかない。
高齢者+糖尿病にとって便秘はシリアスな問題らしい。知らなかった。
おとーさん曰く、6月頃から便秘だったと。しかし何ヶ月も続く便秘なんてないでしょと、母も私も流してきてしまった。セルロースの粉を食事に混ぜるくらいで、おとーさんの愁訴にまともに向き合わなかった。
ここ数日食が細くなり、体調が全般下降、肛門にできものがあると言い、医者嫌いのおとーさんが自らついに通院。結果、生死に関わるほどの便秘だった。レントゲン見せてもらったけどもう大腸ぐるりと実と空気でパンパンだった。

できものがあるというので最悪の場合も想像していたけれど、そちらは無問題で良かった。。。直腸で石のように硬くなっている便を掻き出してもらったもののその上が開通していないのに、病院からの帰りしなにはもうお祝いだ!と日本酒とご馳走を所望。。。

最近の不調はもしかしてこれで解消されるかも?
だったら嬉しい!!!
そして何より、おとーさんの言葉を聞いていなかったこと、海より深く反省。

2023年11月14日

反省しかない。坐薬の入れ方を勉強しておくべきだった。
失敗して外に出てきてしまい、それに気づくのが遅れた。再トライしてまた失敗。痛い思いも辛い思いもさせてしまって、おとーさんごめん。。。
結局坐薬は失敗、飲み薬のみでは開通せず。

夜、また転倒。
コロコロのついた椅子今までにも何度かずり落ちた。一度は椅子を変えてみたけれど、コロコロなしの椅子では横移動ができないことが理解できず逆効果だったため、母と相談の上元の椅子に戻してあった。楽観的だったかもしれない。
今日は仰向けにひっくり返って頭をガラス戸に打ちつけた。20時過ぎあたり。

あちこち思うようにならなくておとーさん辛いだろうな。。。
あるいは本人割とそうでもないのかな。。。
一番近くにいる母は、認知症の進行を感じているようだ。
私は至らなくて歯痒い。

2023年11月15日

あれから3、4日、下剤のせいで排泄がままならず、今回の体験がきっかけとなって認知症がものすごい速さで進行しているような気がして怖かった。

恐怖の便秘下痢は徐々に解消し、それにつれて食事の量も目の光も戻ってきた。粉状の食物繊維は便秘を促進させた可能性があるのでもう使わず、食事に繊維質や発酵食品を多めに取り入れ、お通じが2日来なかったら弱目の下剤で対応しようということに。
ひとまず良かった、本当に良かった!

今日はMRIと認知症検査。おとーさんには半年前に転んだ件で、とだけ言ってある

2023年11月28日

検査の結果に正直納得がいかない。
半年前撮影したCT/MRIとの比較をしない上、長谷川式などのテストでは前回と同じくらいの成績(26/30と24/30)なのにも関わらず、「進行している」と。何を根拠に?と不信感しかない。
地元では第一人者の一人と言われている医師だが、本人が80を超えている。会話の中で時々???と思ったりもする。数回通院して一度も聴診器を使わなかった。とても感じの良い先生なのだが、信用できかねる。。。
ドネペジルは飲んでみることにした。まずは3mg。

ところで、先ほど夕食前のテーブルで、おとーさんが頭を抱え込んで虚な目をしていた。頭は痛くないという。しかし、入浴しない宣言をしたから、どこか調子が悪いはずだ。お願いだから教えておとーさん!!!
夕食も進まない。大好きなゆで卵でさえ一つ食べられない。こんな様子は初めて見た。
時間の経過とともに箸が少しずつ進んでホッとしたけれど、明らかに何かが昨日までと違う。

2923年12月5日

おかーさんをコーラスに送って行った後は、いつもおとーさんとスーパーで夕食のお買い物をする。おとーさんからすれば1週間で唯一の外出。お刺身とマグロの太巻きとイカの揚げたのた定番セットだ。

帰宅して、天気が良くて、ビールを開けた。最近思うことをいろいろと話した。
それが、おとーさん思いのほか嬉しかったらしい。
おかーさんに「今日は〇〇と話をした」などと嬉しげに報告したり、その日は気持ち的に満足したのかお酒少なめ夜更かしもせずスルッと就寝してくれて。

こんなことが誰かの小さい幸福に繋がるなんて。
もっと優しくありたいと思った。

2023年12月9日

ほんの先月まで、夕食の晩酌の後は7時半まで飲まずに頑張っていた。でも今はもうそういう自制はできなくなった。
飲酒について1ミリでも触れると不機嫌になり、そうなると余計に長く飲むから、私と母は放任することに決めている。