2024年ですおとーさん。

2024年に入ってしばらく調子が良かったから、ずっとこんな日が続くような錯覚に陥っていたけど。
今日からまたおとーさんメモをつけます。

  • 歩けなくなってきた。そしてその自覚がある。
  • 寝ている時間がさらに長くなってきた。テレビを見る体勢で寝ている。
  • 頻繁に痙攣が起きる。ふくらはぎが多く、手指にも。
  • いくらでも食べ続けてしまう。取り分けないと永遠に食べる。そして食事への執着がさらに強くなった。
  • 誤嚥が増え、先週はみかんが喉に詰まって呼吸困難に。
  • 痰が絡む。どうにかならないのかな。。。
  • 夜間の頻尿は、日によって酷かったりマシだったり。原因はわからない… 便通はうまくいっているみたい。
  • 一昨日、自分が死ぬ夢を見たと言う。

今、夜10時。先ほどどしんと地響きがして、でも自宅内だとは思わなかったから放っておいた。
しばらくしてまた音、今度は近い。廊下に出てみると、おとーさんが床を這っている! 正確には、お尻を床につけたまま足と手でトイレに向かって進んでいた。

トイレまでの移動を手伝おうとしても、おどけてみせつつ拒否。
トイレ手前で進めなくなっていたので立つのを手伝うと、またおどけつつ部屋に戻れと言う。見られたくないのだ。
しばらくして水を流す音。廊下に出てみると、粗相もなく自分で立って寝床に戻っていけた。
その次のトイレは一人で歩いて行けたようだ。

しばらくすると今度はトイレのすぐ横あたりで転倒する音! 手と膝を擦りむいている。立ち上がれない。頭は痛くないという。痙攣もないとのこと。どこがどうなって転んだのか、どうして立ち上がれないのか、説明ができない。
おどける余裕はあった。でも立ち上がれない。壁やドアノブを支えに立とうとしても立てない。状況の説明ができないからどこがどうなっているのかがわからず焦る。立つのに失敗して頭からトイレのドアに倒れ込む。
手足を擦りむいて皮がめくれていたので、階下からサビオを持ってきて貼った。起き上がれない。腰から下に力が入らない感じか? 本人は靴下が滑るのだという。
支えてトイレに座ってもらい、ドアを閉めた。用を足して歩いて寝床へ帰る。転ばないか心配で付いて回ってしまう。

どうやら少し体を動かせば歩けるようになるのかな?
痺れも言語障害もないし目の笑点も合っているし、脳じゃなさそう?
でも一応パジャマから着替えて荷物をまとめた。

おかーさん今晩は睡眠薬服用につき、すやすや安眠できている。

2024年2月27日、おかーさんの80BDイブ。

目が覚めると、おとーさんはすでに一人で階下の居間へ降りていた。迷惑かけちゃったなー、悪かったなー、を繰り返し、お母さんには言うなと凄でみせる。昨夜のことは「トイレで靴下が滑って転んだ」としか言わない。足腰立たなくなっていた記憶はあるのか?

次の通院まで1週間ほどなので、その時相談しよう。とは言っても、認知症専門であまり頼りにならない。なんたって、先生も80代なのだ。

2024年2月28日

胃腸の調子があまり良くなさそう。でも飲むんだよね、わかります。

寝る宣言してテレビも消して2階の寝室に上がってきても良さそうなのに音がしないので心配になって降りてみたら、右足首が痛いという。テーブルの上には水らしき液体が盛大に撒かれていた。
液体は視力がないから見えないのかな…気がついていないみたい。足を触ってみると浮腫んでいる。かなり浮腫んでいる…。さっきは右足首が痛いと言っていたのに、今度は左だという。両方痛いのかな。聞いてもはっきりしない。
一昨日夜の転倒で擦りむいた傷に張り付けたサビオから血が滲み出て、ももひき?ステテコ?にシミを作っていたので消毒をして張り替えた。消毒で痛そうにしてみせる。痛みには弱いのだ…

2024年3月1日

また、転んだ。
寝室からトイレに行く間の廊下で。
額を打って大きなコブができて、そのコブが割れている。おかーさんが起き出して消毒してサビオ。

最近飲む量が多い。酒量に触れると不機嫌になるのでおかーさんも私も好きなようにさせると決めている。決めているのだけれども。
「お荷物になってごめんね」と布団から顔を出して言う。そう思っているから余計に飲んでしまうのだと思う。
どうしたらいいんだ…

2024年3月6日

朝から不機嫌。体調が悪いようなのだが尋ねてもさらに不機嫌化して答えてくれない。

腹痛があるようだ。
腹痛については以前から何度か聞いていたが、便秘が解消されて腹痛も治ったと思っていた。原因が他にあるのかな。。。

最近、おとーさんおかーさんが転ぶ夢を見たり幻聴みたいな錯覚があったり、先のことを考えて暗い気持ちになってしまうことがよくある。いかんいかん。

2024年3月26日

夕食後、玄関で運動靴を履いている。というか履こうとしている。散歩に行くという。
靴は履いたが立ち上がれず、お尻で玄関の右端へ移動して柱に捕まってどうにか立ち上がり、どうしても一人で行くという。暗くなるからやめてというが聞かない。飲んでいるからどうしようもない。

一旦戻ったもののやはり気になり表に出てみたがもう姿はない。あっという間に日が落ちて暗くなった。おとーさんは目が悪いのだ。
着替えて出かけようとすると、なんとおかーさんが居間にいた。一人で行かせるなんて絶対にダメ! わかる、不機嫌になっていうこと聞いてくれないのわかる、でもそしたら私がこっそり尾行するとかしないと危ないから次回は絶対知らせてくれとお願いした。

暗くて見えない。不安になる。いつもの散歩コースを進むと、折り返し地点から戻ってくるおとーさんの姿。よかった…
こんなふうに夜一人で散歩に行こうとする時は、「不機嫌」が引き金であることが多い。話を聞いてみたら、「額を戸棚にぶつけたのにおかーさんが心配してくれなかった」「部屋が寒いので(いや暑い)上着を着たりして見せたがヒーターを入れてくれなかった」。それで不機嫌になったわけか。

飲んでから歩いているので辛そう。はあはあ言ってる。iPhone懐中電灯の光で足元を照らしながらゆっくり帰ってきた。
疲れている様子… 夜の散歩はやめてほしいとお願いした。暗くて危ないからおとーさんだけじゃなくておかーさんでも止めるよ。お酒を飲んでから運動すると心臓に負担がかかるよ。だから散歩は朝か昼間行こう。

相当くたびれてしまったようだ。
そして多分、そんな自分を哀しく思っていると思う…


夜になりました。ここ最近痰が切れないようで、毎晩のようにガー!ゴー!と痰を切ろうとする咆哮が聞こえる。いつもお酒が進んで寝る前あたり。
調べてみると直接窒息したりということはなさそうだけど、辛そうで辛い。

そして今日は多分散歩騒動などあったので、いつもより多めに飲むと思う。夜中のトイレ往復で転倒しないといいのだけれど…
とりあえず、テレビの音が消えてしばらくしたら、いつものように1階に迎えに行く。それまでは音楽も映画もお預けのしんとした夜。

2024年4月1日

テレビが壊れた。治るまでたったの2日だったけど大変だった…
テレビがないことに耐えられないおとーさん。ラジオで凌豪としたけれど、このまま認知症が悪化してしまいそうなくらいの手持ち無沙汰で。どうにかテレビ番組を見せてあげようとTVerやNHK+を試すも、インターネットとテレビの違いが理解できないためにすぐにチャンネルを変えようとし、できないと不機嫌になってしまう…
親戚のジュンちやんのツテでどうにか修理業者さんが見つかって、テレビはすぐに治った。本当に良かった!疲れた!

ところが夜になってまた深酒。
夕食の時にもう飲みすぎているのはわかっていた。でも「飲みすぎないでね」と言うと不機嫌になり余計に杯を進めてしまうから難しいのだ。この飲み方ではまた転びそうだな、と2階に上がる階段で後ろから支えていたところ、足を踏み外した!!! 
一人だったら転げ落ちていたはずだ…

2024年4月24日

医者との対話のための記録のはずが、なんだかおとーさんのダメなところばかりメモっている気がする…
そうじゃないんだよ。
そういうことしたいわけじゃないんだよ。

日常の一コマも添えていこ。

食が細くなって心配していたけれど、今週頭くらいからまたよく食べるようになった。良かった!

2024年4月27日